2009年4月6日月曜日

2008年度インターンを終えて  (レポート)

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2008年度初代インターンの鳥居君(左)矢橋さん(右)から、一年間の体験レポートを寄稿して いただきました。お二人はワークショップの企画から運営まで精力的に活動していただきました。 本当にありがとうございました。今後も引き続きCYR-Aの活動を支援していただきます。

インターン鳥居浩隆さんのレポート

カンボジアの子どもたちと出会って

私は昨年の春まで、カンボジアのことを何一つわかりませんでした。もちろん今でもわからないことがたくさんあります。 しかし、以前よりはずっと、カンボジアの子どもたちの笑顔を想像できるようになりました。

私が「幼い難民を考える会 あいち」でインターンをすることになり、早くも1年が経とうとしています。 漠然と国際協力に興味があり、CYR-Aの門を叩きました。まず、驚いたことはカンボジアの現状です。 「おもちゃを知らない子どもたち」、その言葉になんで、どうして、と疑問をたくさん抱きました。

おもちゃ作りの「布チョッキン」の説明を任されるようになり、 この疑問をワークショップの参加者にも感じてほしい、伝えたいと思いました。 しかし、初めの頃は緊張と勉強不足なため思うように伝えられなかったです。

心の変化が起きるきっかけは、ワールドコラボフェスタの企画を考えるようになってからです。 何を伝えたいか、それを自分なりに考えました。色々と考え、カンボジアの子どもたちを、 日本の皆さんに知ってもらうことを目的にしました。 準備をする上で、初めてわかったカンボジアの子どもたちのことがたくさんありました。 5歳未満の子どもが12人に1人亡くなること、ごみ山で金目のものを探していること、衛生環境の悪い中裸足で生活していることなどです。

ワールドコラボフェスタでも、伝えることの難しさは感じました。 しかし、そこで伝えたいことも色々と増えました。カンボジアの現状はもちろんですが、 子どもたちの笑顔をより伝えたいと思うようになりました。 それ以来、ワークショップの説明も少しずつですが、自分の思いを率直に伝えられるようになったと思います。

幼い難民を考える会の理念、「今日の子どもの幸せが、明日の平和な世界に繋がる」、を説明するときも、今までとは違った心持ちで説明するようになりまし た。

この1年間の活動を通して、カンボジアの子どもたちがより身近になりました。 ワークショップだけでなく、日常の生活でもカンボジアの子どもたちの笑顔を想像するようになりました。

遠い国、知らない国、からもっと知りたい国、子どもの笑顔をいっぱいにしたい国。 私が活動して強く思ったことです。これからもカンボジアの子どもたちの笑顔を思い浮かべながら行動していきたいです。



インターン矢橋美香さんのレポート

私は幼い難民を考える会でインターンをして感じたのは、人との出会いの素晴らしさと人の偉大さです。 私はインターンを通じていろんな世代の、いろんな立場の方々と接する機会を得ました。 小学生、高齢の方、学校の先生や、国際協力に携わっている方やそうでない会社員の方。 今思うと本当に多種多様な人々に出会えたのだと思いました。 様々な視点からの意見を聞くことはとても勉強になりました。

印象に残っているのはワークショップ参加者の眼差しです。 私は人前で話すことが苦手で、最初は逃げ出したくなるほど嫌でした。 しかし逃げるわけにはいきません。 拙い説明でも伝えたいという気持ちをずっと持ち続けることにしていました。 最初からはもちろんうまくいきません。 でもその気持ちが通じたのか次第に参加者の方々の眼差しがとても真剣になっていき、 それがとても嬉しかったです。

そして説明後の作業の際に私は参加者に話しかけることを楽しんでやっています。 同じ立場でやりたいというのと、提供者側にはわからなくなってしまったことを参加者に いつも気づかせてもらうからです。 その中で私は参加者のみなさんと「これがカンボジアに届くんだね」などといった会話をしています。

そこで私はカンボジアの人々と、日本の人々をつなげる役割をやっているんだと、 私のやっていることに意義を感じることができました。

こうやって、私が嬉しく感じたり、意義を見出せたりできたのは全てその場にいた方々のおかげでした。 そう思うと例えどんな世代であれ、立場であれ人は偉大だなと感じました。 そのおかげで今の自分自身でも成長したと感じられる私がいます。


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